らくだでさんぽ

大学生です、ぶら~と来てください

浅草のゲストハウスで韓国人と友達になった話

 

 

 

 

2018年 2月18日、僕は東京にいた。

寒空の下、車を降りると前のほうから聞こえてくる。

「さあ、お望みの東京だ!楽しんできな!」

人生最初のヒッチハイクが成功した瞬間であった。

僕と友人は車に乗せてくれた父親より少し年配くらいの井上さんにお礼を言い、大都会東京へと歩みを進めていった。

 

 

新橋でルーティンの家系ラーメンを食べ終わったころに一つの問題が生じた。

 

今夜泊まる場所がない

 

非常に大事なことを忘れていた。僕らはすぐにケータイを取り出し、調べまくりたどり着いたのが前の記事でも紹介したBooking.comだった。

国内・海外ホテルの予約はBooking.com

そのなかでた値段だけで選んだ一泊1500円の浅草のゲストハウス、

カオサン東京オリガミ

値段が値段なだけあり、あまり期待していなかったが

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メチャクチャいい感じ

思ってたのと違い、メチャクチャきれいだった。

 

内装もモダンで、

お値段以上で有名なニトリを、お値段以上さで上回ってしまった。

簡単にチェックインをすまし部屋に荷物を置き、浅草の街に繰り出そうとしたときに友人に言われた、

「韓国人の二人組と知り合ったんだけどあいつらメチャクチャ面白いから一緒に街めぐりしない?」

 

僕らは、韓国から遊びに来た同世代のドンちゃんサンキュの2人組と知り合った。

 

 

今回の記事、前置きが長くなってしまったがここからが本題だ。

これは、一泊だけして次の日にはまたヒッチハイクで大阪に帰る予定だったのが、韓国から日本に観光に来た2人組によって、二泊することになり、さらにはバスで帰ることになる話だ。

 

僕たちはまず、東京観光を楽しんだ。

築地で海鮮丼を食べたときは、ドンちゃんとサンキュがお金を出してくれたり、僕らがつたない英語で話している中、彼らは僕らでもわかりやすい単語を使い話してくれた。

 

上に兄弟のいない僕にとって彼はまさに”兄”のような存在だった。

僕の友人が予定通り、一泊だけで帰った後も僕はもう一泊延長し、2人に

”韓国流の酒の飲み方”

を教えてもった。

ドンキでチョンハという日本酒のような酒とアサヒの瓶ビールを買ってきて

ゲストハウスの最上階まで行き、浅草の夜景を眺め、呑みながらたくさん話し合った。

 

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チョンハ

 

 

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最上階のコミュニケーションスペース

韓国には、”徴兵制”という制度がある。

満19歳を迎えた男子は、特別な理由がない限り絶対に軍隊に2年間近く入隊することになる。

それがBIGBANGのような世界的大スターも現在入隊しており、帰りを待っているファンもたくさんいることだろう。

 

ドンちゃんバズーカを使っていたと言っていた。

日本で毎日生活しているうえで、まずジョークでしか聞かないような話をを彼らはたくさん話しをしてくれた。

 

たくさんの工具(?)の前でポーズをとる写真も見せてくれたし、

兵隊に行く前に付き合っていた彼女が、2年間という長い時間を待つことができず、除隊後に彼女に会いに行くと、彼女はもうすでに違う男と付き合っていた。

というかなりショッキングな話も聞かせてくれた。

 

韓国ではよくあることなのだそうだが、彼は徴兵制という制度自体と、そうせざるを得なくなった北朝鮮の最高指導者、金正恩について、

「本当にくやしい」

とも話していた。

 

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酒がなくなり、ドンちゃんは僕をベランダに出ないかと誘ってくれた。

 

ベランダに出た僕とドンちゃんは火照った体を覚ますように深く息を吐いた。

 

韓国人の若者は僕達日本人のことをどんな風に思っているのか気になったので思いきって聞いてみた。

 韓国の有名人は日本に対してあんまりよく思ってない人(いわゆる反日と言われる人)が多いと聞いたことがあったためだ。

ドンちゃんは、「日本のことが嫌い」と簡単に言っちゃうような人は

考え方が古い

と言っていた。年配の方は日本人のことを嫌っている方が多いというのが根拠らしい。

 

 

そんな話をしていた中、

煙草が切れたので近所の煙草屋さんに買いに行った。ご飯の件もあったので

「僕が買ってくるよ」と言ったがドンちゃんは

「日本語の勉強だからいいよ」といい、

おばちゃんにマルボロのメンソールを練習中の日本語で頼んだ時、

おばちゃんはすぐに

「日本人じゃないな」と気づき、

「マルボロのメンソはないよ!」と意地悪を言ったのだ。

 

僕はすぐに「あるじゃねぇか!」と言ったのだが

ドンちゃんは”Calm Down”(落ち着け!)と言い

そこではもう煙草を買わずに、煙草を売ってるコンビニまで行き、マルボロのメンソを買いゲストハウスに帰った。

 

ドンちゃんは全然怒った素振りを出さなかった。

僕が代わりに謝罪したが

「僕が日本人じゃないから仕方ないよ」

と言っていた。

どう思ってたかはわからないが僕の気分は落ち込んでいた。

 

 

日本と韓国の間にはこれまでの歴史の中にも、また現在進行形でも問題がたくさんある。

それは政治家がどうにかするべき問題で、僕らにできることはその政治家を選ぶために選挙に行くことぐらいしかできない。

 

でも、もっと身近な部分に目を向けてほしい。

考え方の古い人間にならないように気を付けてほしい。

 

僕の考えに少しでも共感してもらえたのであれば、ぜひTwitterなどSNSで拡散してほしいです。よろしくお願いします。