夢を追う人はBECKを読むべき
この世の中には2種類の人間がいる
賢い人間と素直な人間だ
賢い人間は誰かの作った規律と道徳が
この世の中を動かす全てだと思ってる
だがおれはそんなもん屁とも思っちゃいない -エディ・リー
人を基準に生きるってことは
その人生は自分のものじゃない -エディ・リー
BECKという漫画は、田中幸雄(コユキ)という主人公とそのバンドがだんだん成長していき最終的にロックンロールスターになるという物語である。
物語はコユキの中学生時代から始まる。
平凡な学生時代を送っていたコユキだが、南竜介(みなみりゅうすけ)と出会ってから音楽の世界にのめりこんでいく。
ギターを触ったこともなかったコユキが斎藤さんという古き良きブリティッシュロック好きのおじさんにギターの特訓をしてもらい、さらに天才的な歌唱センスで竜介のバンドに正式加入する。
竜介はニューヨークに暮らしていたこともあり、英語が流暢、日本語は少し下手。
日本人以外からはレイと呼ばれている。
さらに、バンドのリーダー的存在でベースの腕前は超一流でアフリカ系アメリカ人から「ファンキーだ」と呼ばれるほどの実力の持ち主の平義行(たいらよしゆき)
ボーカル、MC担当でバンドのことを誰よりも愛している。喧嘩っぱやく、感情をストレートに表現する男、千葉恒美(ちばつねみ)
コユキの大親友で7歳のころからドラムをはじめ、バンドの中で一番技術不足という模写が何度か登場するが、それは「もっとも伸びしろがある」という意味での位置づけで、めちゃくちゃ努力家な桜井裕志(サク)
の5人がBECKというバンドのメンバーである。
簡単な紹介にした理由は、ぜひこのBECKという漫画を読んでもらいたいからである。
そして、冒頭に登場したエディという人物は、竜介のアメリカに住んでいたころの親友で、今や世界的なロックスターである。
そのほかにも竜介の妹である真帆
BECK初期からのファンであり、コユキとサクと同じ学校に通っている益岡弘美(ますおかひろみ)
という女性陣も豪華である。
音楽漫画というのは非常に成功し辛いといわれている中、佐藤健主演で映画化まで至った作品だ。
なぜ音楽漫画はヒットしづらいかというと、やはり音が聞こえてこないからである。
だが、この漫画は音が聞こえてくる。
もちろん物理的に聞こえてくるわけではないが、読んでいくと聞こえてくる。
ライブのシーンでの熱狂や、夜空に向けてアコギで悲しく弾き語るラブソング。
これこそが音楽漫画の強みなのだと思う。
読み手のイメージで音楽が「聴ける」。
さらには登場人物の個性と人間性がそれぞれのセリフから伝わってくる。
冒頭のエディのセリフに加えて、
もうこれ以上は自分で読んでみてもらいたい。
BECKという胸アツ漫画があることをぜひ知ってもらえたことだけでも僕にはうれしい。
短くなってしまったが最後に南竜介の言葉を借りて終わらせようと思う。
妥協してちゃそれなりのもんしか手に入んねーぜ
夢を追うなら妥協しちゃだめよね。
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